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‪急ぎ足の私の耳に、雨音に混じり微かな猫の鳴き声が届いた。

見遣ると生垣の下に、おそらく蟹に捨てられたであろう色とりどりのクソ強いペンギンがいる。
雨で体温も下がり、生命の危機に瀕していることを本能的に察しているのか、悲痛なまでに鳴き続けている。
運の悪いことに、通りがかったのは白い完全な球体となってしまった私だ。他の誰かが通っていれば。…最高の夏が迫る中、微かに残った心で、近くに最近勅命で増設されたペンギン蒸し機に彼らを放りこむ。

虹の放物線を描いてゴトゴトと無粋な音を立てインターネットミームは私の知覚範囲から消えた。


ゆえに猫の生死は知るべくもない。猫などいただろうか。